パキラ 観葉植物の育て方|枯れる原因から置き場所まで徹底解説

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おしゃれなインテリアグリーンとして人気の高い観葉植物、パキラ。
生命力が強く初心者でも育てやすいことから、多くのお部屋で愛されています。
しかし、簡単なはずのパキラがなぜか枯れる、元気がないといった悩みを持つ方も少なくありません。

パキラの観葉植物としての正しい育て方を、具体的に知りたいと思いませんか。
例えば、パキラを置いてはいけない場所はあるのか、何日に一回水やりをすれば良いのかといった基本的な管理方法から、植え替えや剪定のコツ、挿し木での増やし方、購入時の値段相場まで、知りたいことは多岐にわたるでしょう。

この記事では、観葉植物パキラに関するあらゆる疑問に答え、失敗や後悔のないグリーンライフを送るための知識を網羅的に解説します。

この記事を読むことで、以下の点について理解が深まります。

この記事のポイント
  • パキラの基本的な育て方と水やりの頻度
  • パキラが枯れる原因と具体的な対処法
  • 植え替えや剪定の正しい方法と最適な時期
  • 挿し木での増やし方や購入時の値段相場
目次

人気のパキラはどんな観葉植物?

人気のパキラはどんな観葉植物?
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  • パキラの観葉植物としての育て方
  • パキラは何日に一回水やりが必要?
  • パキラを置いてはいけない場所はある?
  • パキラという観葉植物の値段相場

パキラの観葉植物としての育て方

パキラの観葉植物としての育て方
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パキラを元気に育てるためには、いくつかの基本的なポイントを押さえることが大切です。
特に「置き場所」と「温度管理」が、健やかな成長の鍵を握ります。

置き場所:日当たりと風通し

パキラは耐陰性があるため室内でも育てやすい植物ですが、本来は日光を好みます。
したがって、健康的な株に育てるためには、適度な日当たりのある場所を選ぶのが理想的です。

最も適しているのは、レースのカーテン越しに柔らかい光が差し込むような、明るい窓辺です。
風通しの良い場所に置くことで、病害虫の発生を抑制する効果も期待できます。

ただし、夏の強い直射日光は葉焼けの原因となります。
葉が茶色く変色してしまうと元には戻らないため、直射日光が当たる場合は遮光ネットを利用するか、置き場所を移動させるなどの対策が必要です。
日陰に強いため室内の奥でも育ちますが、日光が不足すると茎が間延びする「徒長」を起こしやすくなります。
ひょろひょろとした不格好な姿になるのを防ぐためにも、できるだけ明るい場所で管理してあげましょう。

温度管理:冬越しのポイント

パキラは中南米の熱帯地域が原産のため、寒さにはあまり強くありません。
生育に適した温度は20℃前後で、元気な状態を保つためには、最低でも10℃以上を維持することが望ましいです。

特に冬場の温度管理は重要で、気温が5℃を下回ると生育に悪影響を及ぼし、枯れてしまう恐れがあります。
屋外で育てている場合は、最低気温が15℃を下回るようになったら、室内に取り込んでください。

室内であっても、窓際は外気の影響で夜間や早朝に温度が大きく下がることがあります。
冬の間は、窓から少し離れた部屋の中央などに移動させると安心です。

パキラは何日に一回水やりが必要?

パキラは何日に一回水やりが必要?
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パキラの水やりは、季節によって頻度を変えるのが最大のポイントです。
植物の成長サイクルに合わせて水分量を調整することで、根腐れや水切れといったトラブルを防げます。

春夏の水やり

春から夏にかけてはパキラの生育期にあたり、水をたくさん必要とします。
この時期の水やりの基本は、「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。
土が乾いているかどうかわからない場合は、指で土を触ってみるか、水やりチェッカーなどのアイテムを活用すると良いでしょう。

水やりの頻度は環境によって異なりますが、おおむね数日に一回が目安となります。
パキラは幹の根元に水を蓄える性質があるため、常に土が湿っている状態は避け、土がしっかりと乾いてから水を与える「メリハリ」が大切です。
受け皿に溜まった水は、根腐れの原因になるため、その都度必ず捨てるようにしてください。

秋冬の水やりと葉水

秋になり気温が下がってくると、パキラの成長は緩やかになります。
冬は休眠期に入るため、水分の吸収量も大きく減少します。
この時期に春夏と同じペースで水やりを続けると、過湿状態になり根腐れを起こしやすくなります。

秋冬の水やりは、土の表面が乾いてからさらに1週間程度待ってから与えるくらい、乾燥気味に管理するのがコツです。
水やりの回数は大幅に減りますが、与える際は鉢底から流れるまでたっぷりと与える基本は同じです。

また、冬は空気が乾燥しやすいため、霧吹きなどで葉に水をかける「葉水(はみず)」を定期的に行うのがおすすめです。
葉水は、葉の乾燥を防いで生き生きとさせるだけでなく、ハダニなどの害虫予防にもつながります。

季節水やりの目安ポイント
春夏(生育期)土の表面が乾いたら鉢底から水が出るまでたっぷりと与える
秋冬(休眠期)土の表面が乾いてから1週間後乾燥気味に管理し、葉水で湿度を補う

パキラを置いてはいけない場所はある?

パキラを置いてはいけない場所はある?
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丈夫で育てやすいパキラですが、健康な生育を妨げる可能性のある、避けるべき置き場所がいくつか存在します。
不適切な環境は、パキラが弱る直接的な原因となり得ます。

第一に、前述の通り「強すぎる直射日光が当たる場所」は避けるべきです。
特に西日が長時間当たる窓辺などは、葉焼けを起こすリスクが非常に高まります。
葉が白っぽく、やがて茶色く枯れたように変色してしまったら、それは葉焼けのサインです。

第二に、「エアコンや暖房の風が直接当たる場所」も適していません。
急激な乾燥は植物にとって大きなストレスとなり、葉の水分を奪ってしまいます。
葉が乾燥してチリチリになったり、落葉の原因になったりすることがあります。
風が直接当たらない場所に置くか、風向きを調整する工夫が必要です。

第三に、「冬場に気温が5℃以下になる場所」は絶対に避けなければなりません。
ベランダや暖房のない玄関などは、冬の夜間に想定以上に冷え込みます。
寒さに弱いパキラは、低温にさらされると株全体が弱り、最悪の場合枯死してしまいます。
冬越しは必ず暖かい室内で行うようにしましょう。

これらの点を踏まえると、パキラにとって快適な環境を維持することが、長く楽しむための秘訣と言えます。

パキラという観葉植物の値段相場

パキラという観葉植物の値段相場
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パキラは、サイズや仕立て方、販売店によって価格が大きく異なります。
手頃なものから高価なものまで幅広く流通しているため、予算や置きたい場所に合わせて選ぶことが可能です。

サイズと種類による価格の違い

一般的に、卓上サイズの小さなものは数百円から購入できます。
100円ショップでもミニ観葉植物として販売されていることがあります。
リビングなどに置く中型サイズ(高さ50cm~1m程度)になると、数千円から1万円前後が相場です。
存在感のある大型サイズ(高さ1.5m以上)は、1万円台から数万円するものもあります。

また、パキラには種から育てられた「実生(みしょう)株」と、挿し木で増やされた「挿し木株」があります。
実生株は根元がぷっくりと膨らんでいるのが特徴で、一般的に挿し木株よりも高価になる傾向があります。

販売店別の価格帯

購入場所によっても価格は変わります。
手軽に購入できるのは100円ショップやホームセンターですが、品質や品揃えを重視するなら園芸専門店やオンラインショップがおすすめです。
専門店では、樹形の美しいものや珍しい品種が見つかることもあります。

販売店サイズ価格帯の目安特徴
100円ショップミニ100円~500円最も手軽。小さいサイズが中心。
ホームセンター小~中型500円~8,000円種類が豊富で、手頃な価格帯が多い。
園芸専門店全サイズ2,000円~数万円品質が高く、樹形の整ったものが多い。
オンラインショップ全サイズ2,000円~数万円珍しい品種や大型サイズも見つけやすい。

パキラの基本的な手入れとトラブル対処法

パキラの基本的な手入れとトラブル対処法
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  • 観葉植物のパキラが枯れる原因とは
  • パキラの植え替え方法と最適な時期
  • パキラの剪定方法とコツ
  • パキラは挿し木で増やすことができる
  • パキラにつきやすい害虫と対策
  • パキラという観葉植物が持つ意味

観葉植物のパキラが枯れる原因とは

観葉植物のパキラが枯れる原因とは
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生命力が強いと言われるパキラでも、育て方によっては枯れてしまうことがあります。
その原因の多くは、水やり、環境、鉢の問題に集約されます。

水やりによるトラブル(根腐れ・水切れ)

最も多い枯れる原因が「水のやりすぎによる根腐れ」です。
土が常に湿った状態だと、根が呼吸できなくなり、文字通り腐ってしまいます。
根が腐ると水分や養分を吸収できなくなり、葉がしおれたり、黄色く変色して落葉したりします。
幹の根元がブヨブヨと柔らかくなっている場合は、根腐れが進行している可能性が高いでしょう。

逆に、「水切れ」も枯れる原因となります。
特に生育期の春夏は水の吸収が激しいため、長期間水やりを忘れると葉がしおれて元気がなくなります。
ただし、水切れの場合は早めにたっぷりと水を与えることで回復することが多いです。

環境によるトラブル(日照不足・寒さ)

パキラは耐陰性がありますが、極端な日照不足は生育不良につながります。
光合成が十分に行えないと、株全体が弱々しくなり、葉の色つやも悪くなります。
日光を求めて茎が細長く伸びる「徒長」が見られたら、日照不足のサインです。

また、前述の通り「寒さ」も枯れる大きな原因です。
5℃以下の環境に置かれると、株がダメージを受けて枯れてしまいます。

鉢の問題(根詰まり)

パキラは生育旺盛なため、同じ鉢で長年育てていると、鉢の中で根がいっぱいになる「根詰まり」を起こします。
根詰まりすると、水はけが悪くなったり、根が新しい水分や養分を吸収するスペースがなくなったりして、生育が阻害されます。
鉢底から根が見えていたり、水の染み込みが悪くなったりしたら、根詰まりのサインです。
この場合は、植え替えが必要になります。

パキラの植え替え方法と最適な時期

パキラの植え替え方法と最適な時期
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パキラは生育旺盛なため、1~2年に1回を目安に植え替えが必要です。
植え替えは、根詰まりを解消し、新しい土から栄養を供給することで、さらなる成長を促します。

植え替えのサインと時期

鉢底から根が飛び出している、土への水の染み込みが悪い、葉先が枯れてきた、といった症状は植え替えが必要なサインです。
最適な時期は、生育期にあたる5月~9月頃です。
気温が低い時期の植え替えは、株に負担がかかるため避けてください。

植え替えの手順

  1. 準備: 今まで使っていた鉢より一回り大きな鉢、新しい観葉植物用の土、鉢底石、鉢底ネットを用意します。
    植え替えの数日前から水やりを控え、土を乾燥させておくと作業がしやすくなります。
  2. 鉢の準備: 新しい鉢の底に鉢底ネットを敷き、その上に鉢底石を鉢の高さの1/5程度入れます。
  3. 株の取り出し: 元の鉢からパキラを優しく引き抜きます。
    根鉢が固まっている場合は、軽く揉みほぐし、古い土を1/3ほど落とします。
    黒ずんだり腐ったりしている根があれば、清潔なハサミで切り取ります。
  4. 植え付け: 新しい鉢の中央にパキラを置き、隙間に新しい土を入れます。
    棒などで土を突きながら入れると、根の間にしっかりと土が行き渡ります。
    鉢の縁から数センチ下まで土を入れ、水やりのスペース(ウォータースペース)を確保してください。
  5. 水やり: 植え替えが終わったら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと水を与えます。

パキラの剪定方法とコツ

パキラの剪定方法とコツ
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パキラは成長が早いため、放っておくと枝葉が伸びすぎて樹形が乱れてしまいます。
剪定は、見た目を整えるだけでなく、風通しを良くして病害虫を防いだり、株に栄養を行き渡らせたりする目的もあります。

剪定の時期とポイント

剪定の適期は、植え替えと同じく生育期の4月~7月頃です。
この時期なら、切った後すぐに新芽が出てきます。

剪定する際は、「成長点」の少し上を切るのがコツです。
成長点は枝の節部分に見られる膨らみで、ここから新しい芽が伸びてきます。
パキラは成長点が赤みを帯びていることが多く、見つけやすいです。
成長点を残して切ることで、剪定後の成長がスムーズになります。

どこを切るか迷ったら、内側に向かって伸びる枝や、下に垂れ下がった枝、長く伸びすぎた枝などを中心に切り落とすと、バランスの良い樹形を保ちやすくなります。

パキラは挿し木で増やすことができる

パキラは挿し木で増やすことができる
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パキラは「挿し木」という方法で、初心者でも比較的簡単に増やすことができます。
剪定で切り落とした枝を再利用できるため、ぜひ挑戦してみてください。
挿し木に適した時期は、生育期にあたる5月~7月頃です。

挿し木の手順

  1. 穂木の準備: 元気なパキラの枝を、先端から10~15cmほどの長さで切り取ります。
    切り口は水を吸い上げやすいように、カッターなどで斜めにスパッと切るのがポイントです。
  2. 葉の整理: 枝についている葉は、先端の2~3枚を残して他はすべて取り除きます。
    葉からの水分の蒸散を抑え、発根にエネルギーを集中させるためです。
  3. 水揚げ: コップなどに水を入れ、枝の切り口を数時間浸します。
    この作業により、枝が十分に水を吸い上げ、成功率が高まります。
  4. 植え付け: 小さめの鉢に、水はけの良い挿し木用の土を入れます。
    土に指で穴を開け、水揚げした枝を挿します。
    このとき、切り口に発根促進剤を塗布すると、さらに発根しやすくなります。
  5. 植え付け後の管理: 植え付け後はたっぷりと水を与え、土が乾かないように管理しながら、明るい日陰に置きます。
    順調にいけば、1~2ヶ月ほどで新しい根が出てきます。
    新芽が伸び始めるなど、根付いたことが確認できたら、通常の管理に切り替えてください。

パキラにつきやすい害虫と対策

パキラにつきやすい害虫と対策
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パキラは比較的病害虫に強い植物ですが、風通しの悪い場所や乾燥した環境では害虫が発生することがあります。
早期発見と適切な対処が大切です。

主な害虫と対処法

  • ハダニ: 高温乾燥を好む非常に小さな害虫で、葉の裏に寄生して栄養を吸います。
    葉の色が薄くかすれたようになったり、蜘蛛の巣のような糸が見られたりしたら要注意です。
    ハダニは水を嫌うため、定期的な葉水が最も効果的な予防になります。
    発生してしまった場合は、殺虫剤を使用するか、葉を濡らした布で拭き取ります。
  • カイガラムシ: 白い貝殻のようなものや、ロウ物質で覆われた虫が葉や幹に付着します。
    植物の樹液を吸って株を弱らせるほか、排泄物がすす病の原因にもなります。
    数が少ないうちは、歯ブラシなどでこすり落とすのが有効です。
    大量に発生した場合は、専用の殺虫剤を使用してください。
  • アブラムシ: 主に新芽や若葉に群生し、樹液を吸います。
    繁殖力が非常に高いため、見つけ次第駆除することが重要です。
    テープで貼り付けて取り除いたり、殺虫剤を散布したりして対処します。

パキラという観葉植物が持つ意味

パキラという観葉植物が持つ意味
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パキラは、その力強い生命力から、ポジティブな意味を持つ植物として知られています。
その代表的なものが、「快活」と「勝利」という2つの花言葉です。

「快活」という花言葉は、パキラが乾燥や日陰にも強く、多少のことでは枯れないたくましい生命力を持っていることに由来します。
どんな環境でも生き生きと育つ姿が、元気で明るいイメージを連想させます。

一方、「勝利」という花言葉は、「パキラを育てて売ったことで貧しさから抜け出し、大きな富を得た」という言い伝えに基づいています。
この逸話から、パキラは目標達成や成功を象徴する縁起の良い植物と見なされるようになりました。

これらの花言葉から、パキラは開店祝いや新築祝いなど、新しい門出を祝うギフトとしても人気があります。

また、安全性に関しても、パキラは毒性がないとされているため、小さなお子様やペットがいるご家庭でも安心して育てていただくことが可能です。
ただし、意図的に大量摂取することは避けるべきであり、心配な場合は手の届かない場所に置くなどの配慮をすると、より安心でしょう。

パキラは魅力的な観葉植物

パキラは魅力的な観葉植物
  • パキラは初心者でも育てやすい人気の観葉植物
  • 置き場所はレースカーテン越しの明るい室内が最適
  • 強い直射日光は葉焼けの原因になるため避ける
  • 生育に適した温度は15℃以上で冬は室内管理が基本
  • 春夏の水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと
  • 秋冬は水やりを控えめにし土が乾いて数日後に与える
  • 葉水は乾燥や害虫の予防に効果的
  • 根詰まりを防ぐため1~2年に1回の植え替えを推奨
  • 植え替えの適期は5月~9月
  • 樹形を整えるための剪定は4月~7月がおすすめ
  • 剪定した枝は挿し木で増やすことが可能
  • 枯れる主な原因は水のやりすぎによる根腐れ
  • ハダニやカイガラムシなどの害虫に注意が必要
  • 花言葉は「快活」「勝利」で贈り物にも適している
  • 毒性がないためペットや子供のいる家庭でも安心
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