室内の垂れ下がる観葉植物｜育てやすい人気種とおしゃれな飾り方

2025年8月12日2025年8月18日

室内の限られたスペースを有効活用し、緑あふれるおしゃれな空間を演出したいと考えていませんか。
壁際や窓辺から優雅に垂れ下がる観葉植物は、お部屋に立体感と生命感を与え、日々の暮らしに癒しをもたらす素晴らしいインテリアアイテムです。

しかし、いざ観葉植物を垂れ下がる形で室内に取り入れようと思っても、どのようなタイプや名前の植物があるのか、また、おしゃれに見せるための観葉植物を吊るす方法について、具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。
特に、初心者の方にとっては、垂れ下がる観葉植物の中でも丈夫で育てやすい品種はどれか、という点は気になるところです。

この記事では、ハンギング植物としておすすめな室内の人気品種から、ハンギング観葉植物のおすすめまで、幅広くご紹介します。
さらに、観葉植物を吊るすアイデアとして、特別な工具がなくても100均グッズを活用できる手軽な方法も具体的に解説しますので、失敗や後悔なく、理想のグリーンライフをスタートできるはずです。

垂れ下がる観葉植物の育てやすい人気品種がわかる
初心者でも安心な丈夫な種類の見分け方がわかる
100均グッズも使えるおしゃれな飾り方のアイデアが見つかる
ハンギングに適した植物の選び方と管理のコツが理解できる

観葉植物で垂れ下がる室内グリーンを選ぶポイント

室内向け観葉植物の垂れ下がるタイプとは
代表的な室内観葉植物で垂れ下がる名前一覧
初心者も安心な垂れ下がる観葉植物で丈夫な品種
ハンギング観葉植物のおすすめ品種
特にハンギング植物でおすすめな室内の品種

室内向け観葉植物の垂れ下がるタイプとは

室内で楽しめる垂れ下がる観葉植物には、その成長の仕方によっていくつかのタイプが存在します。
特性を理解することで、飾りたい場所や理想の雰囲気に合った植物を選びやすくなります。

主なタイプとしては、まず「つる性」の植物が挙げられます。アイビーやポトスに代表されるこのタイプは、茎が長く伸びて自然に垂れ下がっていくのが特徴です。
生育旺盛なものが多く、カットして水挿しで簡単に増やせる品種も少なくありません。空間に流れるような動きを加えたい場合に最適です。

次に、リプサリスやディスキディアのように、茎や葉が分岐しながら下に伸びていくタイプがあります。
これらは多肉植物や着生植物に多く見られ、独特のフォルムが魅力です。一本一本のラインが繊細な印象を与えたり、ボリューム感のある姿になったりと、品種によって多様な表情を楽しめます。

また、ネフロレピス（タマシダ）のようなシダ植物は、細かな葉が密集した株全体がふんわりと広がりながら垂れ下がります。
涼しげで柔らかな雰囲気を演出するのに長けており、ナチュラルテイストやボタニカルなインテリアと相性が良いでしょう。

これらのタイプを把握し、お部屋のどこに、どのようなグリーンのラインを加えたいかをイメージすることが、理想の植物選びの第一歩となると考えられます。

代表的な室内観葉植物で垂れ下がる名前一覧

垂れ下がる観葉植物には、インテリアグリーンとして人気が高く、広く流通している品種が数多く存在します。
ここでは、特に室内での栽培に適した代表的な植物の名前と、その特徴や育てやすさの目安を一覧でご紹介します。
それぞれの個性を比較し、ご自身のライフスタイルやお部屋の環境に合った一鉢を見つける参考にしてください。

植物名	特徴	育てやすさの目安
ポトス	ハート型の葉で、非常に丈夫。斑入りの種類も豊富で、初心者向けの代表格。つるを伸ばして成長する。	★★★★★
アイビー	星形の葉が特徴的。つる性で生育旺盛。耐寒性・耐陰性があり、管理が非常に容易。	★★★★★
シュガーバイン	小さな5枚葉が連なる姿が愛らしい。ナチュラルで優しい雰囲気を演出。乾燥にはやや注意が必要。	★★★★☆
リプサリス	森林サボテンの一種。乾燥に強く、ユニークな形状が多い。「カスッサ」など細い茎の品種が人気。	★★★★☆
ディスキディア	多肉質の葉を持つ着生植物。「ミリオンハート」など可愛らしい品種が豊富で、管理の手間が少ない。	★★★★☆
ヒメモンステラ	モンステラに似た切れ込みのある葉が個性的。比較的小型で、室内でのハンギングに適している。	★★★☆☆
エスキナンサス	肉厚の葉と、鮮やかな赤い花が魅力。「リップスティックプラント」の別名も。鑑賞価値が高い。	★★★☆☆
オリヅルラン	放射状に広がる細長い葉と、ランナーの先に付く子株がユニーク。空気清浄効果も期待される。	★★★★★
トラデスカンチア	紫や白のストライプ模様が入る葉が美しい。生育が早く、挿し木で簡単に増やせる。	★★★★☆

この表はあくまで一例です。
この他にも、フィロデンドロン属やシンゴニウム属など、垂れ下がる性質を持つ魅力的な観葉植物は多数存在します。
これらの名前を足がかりに、園芸店やオンラインショップで好みの植物を探してみるのも楽しいでしょう。

初心者も安心な垂れ下がる観葉植物で丈夫な品種

観葉植物を初めて育てる方にとって、「枯らしてしまったらどうしよう」という不安はつきものです。
そこで重要になるのが、環境の変化に強く、多少のお手入れ不足にも耐えてくれる「丈夫さ」です。
垂れ下がる観葉植物の中にも、特に生命力が強く、初心者の方が安心して育てられる品種が数多くあります。

丈夫な品種を見分けるポイントは、主に「耐陰性」と「乾燥耐性」の2つです。

耐陰性がある品種

ハンギングで室内に飾る場合、窓から離れた場所や日当たりの悪い場所に置くことも少なくありません。
耐陰性、つまり日陰に耐える性質が強い植物であれば、光量が少ない環境でも元気に育ちやすいです。
代表的な品種としては、インプット情報にもある通りポトスやアイビー、シンゴニウムなどが挙げられます。
これらは、明るい日陰程度の場所でも十分に成長できるため、置き場所の選択肢が広がります。

乾燥に強い品種

ハンギングにすると鉢が空中に浮いた状態になるため、土が乾きやすくなる傾向があります。
また、高い位置に飾ると土の乾き具合を頻繁に確認するのが難しい場合もあります。
そのため、乾燥に強い性質を持つ植物は、水やりの管理が格段に楽になります。
リプサリスやディスキディアといった多肉植物や森林サボテンの仲間は、葉や茎に水分を蓄える能力が高く、乾燥に非常に強いです。
エスキナンサスも肉厚な葉を持つため、比較的乾燥に耐えることができます。

これらの性質を兼ね備えたポトスやアイビーは、まさに初心者向けの鉄板品種と言えます。
まずはこれらの育てやすい品種から始めて、植物との暮らしに慣れていくのが、失敗しないための賢明なアプローチと考えられます。

ハンギング観葉植物のおすすめ品種

ハンギング、つまり吊るして飾るスタイルは、垂れ下がる観葉植物の魅力を最大限に引き出す飾り方です。
ハンギングにすることで、植物が描く美しいラインをあらゆる角度から楽しめ、空間に動きと潤いをもたらします。
ここでは、ハンギングディスプレイに特におすすめの品種を、その魅力とともにご紹介します。

まず、細い茎が滝のようにしなやかに垂れ下がるリプサリス・カスッサは、ハンギング初心者に最適な品種の一つです。
繊細な見た目とは裏腹に、サボテンの仲間であるため乾燥に強く、管理が非常に楽です。
風にそよぐ姿は涼しげで、どんなインテリアにもすっと馴染みます。

ハート型の小さな葉が連なるディスキディア・ルスキフォリア（ミリオンハート）も、ハンギングに適した人気の品種です。
愛らしい見た目はもちろん、茎がぐんぐん伸びていくため、カーテンレールや突っ張り棒から垂らすと、その成長ぶりを日々楽しむことができます。

ユニークな存在感を求めるなら、ビカクシダ（コウモリラン）がおすすめです。
特に「ネザーランド」という品種は、日本の環境でも育てやすく改良されています。
鹿の角のような形の胞子葉が上向きに立ち上がりながら広がる姿は、まるで壁に飾られたアートのようです。
板付けされたものが多く流通しており、購入してすぐに壁掛けとして楽しめます。

さらに、華やかさをプラスしたい場合には、鮮やかな赤い花を咲かせるエスキナンサス・ラディカンスが良いでしょう。
緑の葉とのコントラストが美しく、お部屋のアクセントとして目を引きます。

これらの植物は、いずれも鉢から溢れるように成長する姿が美しく、ハンギングにすることでそのポテンシャルを最大限に発揮します。
垂れ下がる様子を前提に品種を選ぶことが、魅力的なハンギンググリーンを実現する鍵となります。

特にハンギング植物でおすすめな室内の品種

室内でのハンギングを成功させるためには、植物自体の美しさに加え、日本の住環境における「育てやすさ」を考慮することが大切です。
日照条件や空調など、室内ならではの環境に適応できる品種を選ぶことで、長く健康的な状態を保つことができます。
ここでは、特に日本の室内ハンギングにおすすめの品種を、その理由と共にご紹介します。

耐陰性と管理の容易さで群を抜いているのがポトスです。
特に「ゴールデンポトス」や「マーブルクイーン」といった品種は、多少日当たりが悪くても葉色を保ち、生育旺盛です。
つるが長く伸びるので、高い位置から垂らすと美しい緑のカーテンのようになります。

空気中の水分で育つエアプランツの一種、ウスネオイデス（スパニッシュモス）も室内ハンギングに最適な植物です。
土が不要なため、鉢の重さを気にする必要がなく、非常に軽量です。
カーテンレールや照明のダクトレールから無造作に垂らすだけで、幻想的でスタイリッシュな雰囲気を演出できます。
ただし、蒸れに弱いため、風通しの良い場所に飾るのがポイントです。

前述の通り、リプサリス属も室内向きです。
多くの品種が木漏れ日の差すような森林に自生しているため、直射日光を嫌い、室内の明るい日陰を好みます。
空調による乾燥にも比較的強く、水やりの頻度が少なくて済む点も、忙しい現代人のライフスタイルに合っていると言えるでしょう。

これらの植物は、見た目のおしゃれさだけでなく、日本の室内環境への適応力が高いという共通点があります。
自分の部屋の環境（日当たりや風通し）と、自分がどれだけ手入れに時間をかけられるかを考え、最適な一鉢を選ぶことが、室内でのハンギングを心から楽しむための第一歩です。

垂れ下がる室内向け観葉植物のおしゃれな飾り方

観葉植物をおしゃれに吊るす方法
すぐ真似できる観葉植物を吊るすアイデア
観葉植物を吊るすなら100均グッズも活用
垂れ下がる観葉植物をおしゃれに飾るコツ
観葉植物が垂れ下がる室内ディスプレイの魅力

観葉植物をおしゃれに吊るす方法

垂れ下がる観葉植物をおしゃれに飾るには、いくつかの基本的な「吊るす方法」を知っておくことが役立ちます。
特別な技術や工具がなくても、お部屋の状況に合わせて最適な方法を選ぶことで、誰でも手軽にハンギンググリーンを始めることができます。

天井や壁に穴を開けられる場合

最も自由度の高い方法が、天井や壁に直接フックを取り付けることです。
天井から吊るせば、植物が宙に浮いているようなドラマチックな演出が可能です。
紐の長さを変えて高低差をつければ、リズミカルで動きのある空間になります。
壁付けのフックやウォールシェルフを使えば、目線の高さにグリーンを配置でき、手入れもしやすくなります。
ただし、設置する際は下地の有無を確認し、植物と鉢、水を含んだ重さに十分耐えられる金具を選ぶことが不可欠です。

賃貸などで穴を開けられない場合

壁や天井に傷をつけられない住環境では、既存の設備を賢く利用するのが基本です。
代表的なのがカーテンレールにS字フックをかけて吊るす方法です。
レースカーテン越しに柔らかな光が当たるため、植物にとっても良い環境です。
ただし、耐荷重には注意が必要で、あまり重い鉢は避けるべきです。

もう一つの有効な手段が突っ張り棒の活用です。部屋の隅や窓枠、柱と壁の間など、突っ張れるスペースさえあればどこでも設置可能です。
デッドスペースを有効活用できる上、複数の植物を並べて吊るすこともできます。
ただし、突っ張りが甘いと落下する危険性があるため、軽量な植物を選ぶか、定期的に強度を確認することが大切です。

これらの方法をベースに、プランツハンガーの種類や素材を選ぶことで、さらにオリジナリティあふれる飾り方ができます。

すぐ真似できる観葉植物を吊るすアイデア

基本的な吊るし方を理解したら、次は少しの工夫で空間をぐっとおしゃれに見せるアイデアを取り入れてみましょう。
日々の暮らしの中で手軽に実践できる、具体的なディスプレイのヒントをいくつかご紹介します。

マクラメハンガーでナチュラル感を演出

植物を吊るすためのアイテムとして定番なのが、紐を編んで作られた「マクラメハンガー」です。
コットンや麻などの自然素材でできたものが多く、植物と組み合わせることで温かみのあるナチュラルな雰囲気を簡単に作り出せます。
特に窓辺に吊るすと、光を通して美しい影が壁や床に映り、空間に深みを与えます。
様々な色や編み方のデザインがあるので、インテリアのテイストに合わせて選ぶ楽しみもあります。

複数の植物で高低差をつける

一つの植物を飾るのも素敵ですが、複数の小さな植物を高さ違いでリズミカルに吊るすのも効果的なアイデアです。
例えば、突っ張り棒やラダー（はしご）を横向きに設置し、そこから異なる長さのプランツハンガーでいくつかの鉢を吊るします。
視線が上下に動き、空間全体が生き生きとした印象になります。
同じ種類の植物で統一感を出したり、あえて異なる形の植物を組み合わせて変化を楽しんだりするのも良いでしょう。

照明用ダクトレールを活用する

リビングやダイニングに照明用のダクトレールがある場合、これは絶好のハンギングスポットになります。
専用のフックを取り付ければ、スポットライトの光を浴びる形で植物をディスプレイでき、夜には幻想的な雰囲気を楽しめます。
照明とグリーンを組み合わせることで、カフェのような洗練されたインテリアが実現可能です。

これらのアイデアは、植物そのものだけでなく、周辺のアイテムとの組み合わせを意識することがポイントです。

観葉植物を吊るすなら100均グッズも活用

「ハンギングはコストがかかりそう」と感じるかもしれませんが、実は100円ショップで手に入るアイテムを上手に活用すれば、非常に手頃におしゃれなディスプレイを始めることができます。
アイデア次第で多様な使い方ができる、便利な100均グッズをご紹介します。

S字フックとチェーン

最も手軽で基本的なアイテムがS字フックです。
カーテンレールや突っ張り棒、ワイヤーネットなどに引っ掛けるだけで、簡単に吊るす場所を作り出せます。
長さを出したい場合は、同じく100均で手に入るチェーンやワイヤーを組み合わせると良いでしょう。
植物の高さを自由に調整できるため、ディスプレイの幅が広がります。

ワイヤーネット（メッシュラック）

壁面にワイヤーネットを取り付ければ、そこがディスプレイのキャンバスになります。
S字フックを使って小さな鉢を複数引っ掛けたり、専用のワイヤーカゴを設置して鉢を置いたりと、自由なアレンジが可能です。
植物だけでなく、エアプランツやポストカードなど、他の雑貨と一緒に飾ることで、オリジナルのウォールデコレーションが楽しめます。

カゴやバスケット類

ナチュラルな素材のカゴやワイヤーバスケットも、プランターカバーとして非常に優秀です。
購入したビニールポットのままの植物をカゴに入れ、カゴの取っ手部分をフックに掛けるだけで、温かみのあるハンギングディスプレイが完成します。
鉢を直接吊るすよりも安定感があり、見た目もおしゃれに仕上がります。

これらのグッズは低コストで試せるため、ハンギング初心者の方がまず挑戦してみるのに最適です。
まずは手軽なアイテムから始めて、徐々に自分のスタイルを見つけていくのが良いでしょう。

垂れ下がる観葉植物をおしゃれに飾るコツ

垂れ下がる観葉植物をただ吊るすだけでなく、より一層おしゃれで洗練された印象に見せるためには、いくつかのコツがあります。
植物選びから配置まで、少しの意識で空間全体の完成度が大きく変わります。

インテリアとの調和を考える

まず大切なのは、お部屋のインテリア全体のテイストと植物の雰囲気を合わせることです。
例えば、モダンでシンプルな部屋には、リプサリスのようなシャープなラインの植物や、レザー製のプランツハンガーがよく合います。
一方、ナチュラルや北欧風のインテリアには、アイビーやシュガーバイン、マクラメハンガーといった温かみのある組み合わせが馴染みます。
鉢カバーの色や素材を家具やファブリックとリンクさせるのも、統一感を出すための有効なテクニックです。

「間」を意識した配置

植物をたくさん飾りたい場合でも、ぎっしりと詰め込みすぎるのは避けるのが賢明です。
一つひとつの植物の美しいフォルムが際立つよう、周囲に余白、つまり「間」を意識して配置しましょう。
壁や天井の空間にグリーンが一つあるだけでも、視線がそこに集まり、空間のアクセントとして効果的に機能します。
特に、部屋のコーナー（隅）はデッドスペースになりがちですが、ここに植物を一つ吊るすだけで、空間に奥行きが生まれ、おしゃれな印象になります。

成長後の姿を想像する

植物は生きており、日々成長します。
購入した時点の姿だけでなく、数ヶ月後、一年後にどのようにつるが伸び、葉が茂るかを想像して飾る場所を選ぶことも、長期的に楽しむための重要なコツです。
つるが伸びて床についてしまったり、隣の家具に干渉したりしないか、ある程度のスペースを確保しておくことが望ましいです。

これらのコツを意識することで、単に植物を飾るだけでなく、植物を通じて空間全体をデザインするという、より高度な楽しみ方が可能になります。