「部屋にグリーンを取り入れたいけれど、どんな種類がいいかわからない」「サトイモ科の観葉植物にはどんな名前があるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
おしゃれなカフェやインテリア雑誌でよく見かける観葉植物には、実はサトイモ科の仲間が多く存在します。
この記事では、そんな魅力あふれるサトイモ科観葉植物の一覧をご紹介します。
人気のクワズイモやセロームといった具体的な種類から、黄金カズラというサトイモ科の観葉植物の正体、初心者にも安心な育て方の基本、美しい花を咲かせる品種、そしてペットや小さなお子様がいるご家庭で注意したい毒性の有無に至るまで、詳しく解説します。
さらに、ダイソーなどの身近な店舗で手軽に始められる品種についても触れていきますので、あなたのグリーンライフの第一歩をサポートできれば幸いです。
この記事を通じて、以下の点について深く理解できます。
- サトイモ科の代表的な観葉植物の種類と名前
- 初心者向けの基本的な育て方と管理のコツ
- ペットや子供がいる家庭で注意すべき毒性
- ダイソーなど身近な場所での入手可能性
人気のサトイモ科観葉植物一覧と主な特徴

- サトイモ科の観葉植物の名前は?
- 黄金カズラというサトイモ科の観葉植物は何ですか?
- 代表的なサトイモ科の観葉植物の種類
- 大きな葉が魅力的なクワズイモ
- モンステラに似ているセローム
- ダイソーでも探せるサトイモ科植物
サトイモ科の観葉植物の名前は?

サトイモ科に属する観葉植物は非常に種類が豊富で、私たちの身近な空間を彩っています。
代表的な名前を挙げると、大きな切れ込みの入った葉が特徴的なモンステラ、つる性でハンギングにも適したポトス、色鮮やかな仏炎苞(ぶつえんほう)が美しいアンスリウム、白い花のような仏炎苞を持つスパティフィラムなどがあります。
その他にも、葉の模様が個性的なディフェンバキアやアグラオネマ、エキゾチックな雰囲気を持つアロカシア、矢じりのような葉の形が変化するシンゴニウム、夏らしい鮮やかな葉色のカラジウム、多様な葉形を持つフィロデンドロンの仲間たちも、すべてサトイモ科の植物です。
これらの植物に共通する特徴として、多くが熱帯や亜熱帯地域を原産地とすることが挙げられます。
そのため、高温多湿の環境を好み、耐陰性に優れた品種が多い傾向にあります。
室内でも育てやすいものが多く、初めて観葉植物を育てる方にもおすすめできる種類が揃っているのが、サトイモ科の大きな魅力と考えられます。
黄金カズラというサトイモ科の観葉植物は何ですか?

黄金カズラ(オウゴンカズラ)という名前で知られているサトイモ科の観葉植物は、「ポトス」のことです。
ポトスは、観葉植物の中でも特にポピュラーで、丈夫で育てやすいことから「お手軽グリーンの代名詞」とも呼ばれています。
和名の通り、明るい緑色の葉に黄金色やクリーム色の斑(ふ)が入る模様が美しく、空間を明るく演出してくれます。
つる性の性質を持っているため、棚の上から垂らしたり、ハンギングバスケットで飾ったりと、様々な楽しみ方が可能です。
また、ヘゴ棒などに這わせて上方向に伸ばしていくこともできます。
原産地の熱帯地域では、ポトスは樹木などに着生しながら成長し、葉が非常に大きくなります。
成熟した株の葉には、モンステラのように切れ込みが入ることもあり、私たちが普段室内で目にする姿とは異なるダイナミックな一面も持っています。
この驚異的な生命力と環境適応能力の高さが、ポトスが世界中で愛される理由の一つと言えるでしょう。
代表的なサトイモ科の観葉植物の種類

サトイモ科の観葉植物は、その見た目の多様性が大きな魅力です。
ここでは、特に人気が高く、園芸店などでよく見かける代表的な種類を一覧表にまとめました。
それぞれの特徴を知り、お部屋の雰囲気やライフスタイルに合ったものを見つける参考にしてください。
植物名 | 見た目の特徴 | 育てやすさ(難易度) | ワンポイントアドバイス |
モンステラ | 深い切れ込みや穴がある大きな葉 | ★☆☆☆☆(易しい) | 成長すると茎が倒れやすいので支柱があると良い |
ポトス | ハート型の葉、斑入りの品種が豊富 | ★☆☆☆☆(易しい) | 乾燥に強いが、水のやりすぎに注意が必要 |
アンスリウム | 光沢のある葉と色鮮やかな仏炎苞 | ★★★☆☆(普通) | 高い湿度を好むため、定期的な葉水が効果的 |
スパティフィラム | 白い仏炎苞と濃い緑の葉の対比が美しい | ★★☆☆☆(やや易しい) | 水切れすると葉が垂れるので水やりのサインが分かりやすい |
ディフェンバキア | 葉の中央に白や黄色の模様が入る | ★★☆☆☆(やや易しい) | 樹液に毒性があるため、剪定時は手袋を推奨 |
アグラオネマ | ピンクや白、緑のカラフルな葉模様 | ★★☆☆☆(やや易しい) | 直射日光を嫌うため、レースカーテン越しの光が最適 |
アロカシア | 独特の葉脈や葉形がエキゾチック | ★★★☆☆(普通) | 根腐れしやすいため、水はけの良い土で管理する |
シンゴニウム | 矢じり型の葉で、成長すると形が変化 | ★★☆☆☆(やや易しい) | つる性で伸びやすいため、定期的に切り戻すと形が整う |
フィロデンドロン | 品種が多く、葉の形や色が多様 | ★★☆☆☆(やや易しい) | 比較的日光を好む品種もあるが、葉焼けには注意 |
この表に挙げた以外にも、サトイモ科には魅力的な植物が数多く存在します。
それぞれの個性を見比べながら、お気に入りの一鉢を探すのも観葉植物の楽しみ方の一つです。
大きな葉が魅力的なクワズイモ

クワズイモは、サトイモ科アロカシア属に分類される観葉植物で、その名の通り「食わず芋」というのが名前の由来です。
見た目はサトイモに似ていますが、前述の通り、多くのサトイモ科植物と同様にシュウ酸カルシウムという成分を含むため、食用にはできません。
クワズイモの見た目と特徴
クワズイモの最大の魅力は、なんといっても大きく広がるハート型の葉です。
光沢のある濃い緑色の葉は存在感があり、一つ置くだけでお部屋の雰囲気を南国風のエキゾチックな印象に変えてくれます。
太くがっしりとした芋のような根茎から、葉柄をすっと伸ばす姿が特徴的です。
成長すると人の背丈を超えるほど大きくなることもあり、インテリアの主役級の存在感を放ちます。
育て方のポイント
クワズイモを元気に育てるには、いくつかのポイントがあります。
まず、置き場所はレースのカーテン越しのような、明るい日陰が最適です。
強い直射日光は葉焼けの原因となるため避けるのが賢明です。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本となります。
特に成長期の春夏は水を多く必要としますが、受け皿に水が溜まったままだと根腐れを引き起こすため、水やりの後は必ず捨てるようにしましょう。
冬場は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を控えめにし、乾燥気味に管理することが冬越しの鍵となります。
モンステラに似ているセローム

セロームは、サトイモ科に属する観葉植物で、かつてはフィロデンドロン属に分類されていましたが、近年の研究によりタウマトフィルム属(Thaumatophyllum bipinnatifidum)として扱われることが多くなりました。
そのダイナミックな草姿から、非常に人気の高い品種です。
葉に深い切れ込みが入る点がモンステラとよく似ており、混同されることもあります。
しかし、両者には明確な違いが見られます。モンステラの葉は成長すると穴が開くことがありますが、セロームの葉は縁から中央に向かって深く裂けるような切れ込み方をします。
また、セロームは成長すると茎が木のように立ち上がっていく「木立ち性」であり、葉が落ちた跡が幹に目玉のような模様として残るのもユニークな特徴です。
育て方はサトイモ科の基本に準じますが、比較的日光を好む性質があります。
ただし、夏の強すぎる日差しは葉を傷める可能性があるため、明るい日陰で管理するのが良いでしょう。
放射状にバランスよく葉を展開しますが、光の方向に傾きやすい性質があるため、時々鉢を回転させてあげると、均整の取れた美しい樹形を保つことができます。
ダイソーでも探せるサトイモ科植物

観葉植物を手軽に始めたいと考える方にとって、100円ショップのダイソーなどは非常に魅力的な選択肢です。
実は、ダイソーなどの店舗でもサトイモ科の観葉植物を見つけることができます。
インプットされた情報によると、フィロデンドロン属の「バーキン」のような人気品種が、ダイソーや系列店のスタンダードプロダクツで販売されていることがあるようです。
また、定番のポトスや、矢じり型の葉が特徴のシンゴニウムなども、ミニ観葉植物のコーナーで頻繁に見かけることができます。
ただし、100円ショップで販売されている植物は、まだ小さい苗であることがほとんどです。
購入後は、成長に合わせて一回り大きな鉢に植え替えてあげることが、元気に育てるためのポイントとなります。
また、店舗の環境や入荷のタイミングによって品揃えは大きく異なるため、こまめにチェックしてみると、思わぬ掘り出し物に出会えるかもしれません。
手頃な価格で始められるため、様々な種類を試してみたい初心者の方には特におすすめです。
サトイモ科観葉植物一覧から選ぶ育て方と注意点

- 初心者でも簡単な育て方の基本
- 美しい仏炎苞という花が咲く品種
- ペットや子供に注意したい植物の毒性
- まとめ:サトイモ科観葉植物一覧の魅力
初心者でも簡単な育て方の基本

サトイモ科の観葉植物は、丈夫で育てやすい種類が多いことから初心者にも大変人気があります。
基本的な育て方のポイントを押さえることで、長く元気に楽しむことが可能です。
置き場所:明るい日陰がベスト
多くのサトイモ科植物は、熱帯雨林の木々の下で自生しています。
そのため、木漏れ日のような柔らかい光が当たる「明るい日陰」を好みます。
室内であれば、レースのカーテン越しの窓辺などが理想的な環境です。
強い直射日光は葉焼けの原因となるため、避けるようにしましょう。
耐陰性が高い品種も多いですが、あまりに暗い場所だと葉色が悪くなったり、徒長したりする原因になります。
水やり:土が乾いたらたっぷりと
水やりの基本は「土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与える」ことです。
特に生育期である春から秋にかけては水をよく吸うため、水切れに注意が必要です。
逆に、冬場は成長が緩やかになるため、水やりの頻度を減らし、土が乾いてから数日待ってから与えるくらいで管理します。
常に土が湿っている状態は根腐れの原因となるため、水のやりすぎには注意が大切です。
温度と湿度:熱帯の環境を意識
原産地が熱帯・亜熱帯地域であるため、寒さには弱い傾向があります。
多くの品種で、冬越しには最低でも10℃以上の室温を保つことが望ましいとされています。
また、年間を通して湿度が高い環境を好むため、エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。
乾燥が気になる場合は、霧吹きで葉に水をかける「葉水(はみず)」を定期的に行うと、病害虫の予防にもなり効果的です。
美しい仏炎苞という花が咲く品種

サトイモ科の植物は、主にその美しい葉を観賞の対象としますが、中には花のように見える部分が魅力的な品種も存在します。
私たちが「花」と認識している部分は、植物学的には「仏炎苞(ぶつえんほう)」と呼ばれる、葉が変化した器官です。
その代表格がスパティフィラムです。純白で平たい仏炎苞が、緑の葉とのコントラストで際立ち、清涼感のある雰囲気を演出します。
この白い部分は長期間楽しむことができ、観賞価値が非常に高いと言えます。
また、アンスリウムも色鮮やかな仏炎苞で知られています。
赤やピンク、白など様々な色の仏炎苞は、光沢があり、まるで造花のような質感をしています。
仏炎苞の中央にある棒状の部分が「肉穂花序(にくすいかじょ)」と呼ばれ、ここに小さな花が密集して咲きます。
これらの植物で仏炎苞を楽しむためには、株が十分に成熟していることが前提となります。
その上で、前述の通り、適切な日照や温度管理、そして生育期にリン酸を多く含む肥料を与えることなどが、開花を促す鍵となります。
葉だけでなく、個性的な花の姿も楽しめるのは、サトイモ科植物の奥深い魅力の一つです。
ペットや子供に注意したい植物の毒性

サトイモ科の観葉植物は、その美しい見た目で私たちを楽しませてくれますが、取り扱いには一点、注意が必要です。
多くのサトイモ科植物の茎や葉には、シュウ酸カルシウムという成分の結晶が含まれているとされています。
この成分は、植物の組織内に針状の結晶として存在しており、もしペットや小さなお子様が誤って口にしてしまった場合、口内の粘膜を刺激し、痛みや腫れ、炎症などを引き起こす可能性があるという報告があります。
そのため、犬や猫、小さなお子様がいるご家庭では、植物を手の届かない場所に置くなどの工夫が求められます。
また、剪定などで茎や葉を切った際に出る樹液が皮膚に付着すると、人によってはかぶれや痒みを引き起こすこともあります。
特に肌が敏感な方は、植え替えや剪定作業を行う際には、念のため手袋を着用するとより安心です。
これらの情報は、サトイモ科植物が危険であると過度に恐れるためのものではありません。
適切な知識を持ち、少しの注意を払うことで、安全にグリーンライフを楽しむことができます。
万が一、誤食してしまった場合や、樹液に触れて異常が見られた場合は、速やかに医師や獣医師に相談してください。
まとめ:サトイモ科観葉植物一覧の魅力

この記事では、サトイモ科の観葉植物について、その種類から育て方の基本、注意点までを網羅的に解説しました。
最後に、本記事の重要なポイントを箇条書きでまとめます。
- サトイモ科は熱帯・亜熱帯が原産の植物が多い
- モンステラやポトスなどが代表的な種類として知られる
- 多様な葉の形や美しい模様が最大の魅力
- 耐陰性に優れ室内で育てやすい品種が豊富に揃う
- オウゴンカズラはポトスの和名である
- クワズイモは存在感のある大きなハート型の葉を持つ
- セロームは葉の深い切れ込みがモンステラに似る
- ダイソーなどの100円ショップでも入手可能な品種がある
- 育て方の基本は直射日光を避けた明るい日陰での管理
- 水のやりすぎによる根腐れには十分な注意が必要
- 高温多湿の環境を好むため冬場の温度管理が大切
- スパティフィラムなどは仏炎苞と呼ばれる美しい花を咲かせる
- 多くの品種の樹液にはシュウ酸カルシウムが含まれるとの報告がある
- ペットや小さな子供がいる家庭では誤食に注意を払う
- 挿し木などで比較的簡単に増やすことができる種類が多い